TOPReportage : イベント報告

グループ蕗・RO「ひかりばこ」展

 
  

2024年3月15日(金)から21日(木)まで、神奈川県大磯町の高麗山の麓にある「TE HANDEL home&gallery 」で- グループ蕗・RO「ひかりばこ」展 - が開催された。参加作家は住谷重光(油彩 木炭)住谷美知江(造形 油彩)吉村サカオ(彫刻/石)吉村貴子(彫刻/ガラス)齊藤寛之(彫刻/木)、ジャンル・素材の違う5名(順不同・敬称略)。彼らは2017年に湯河原町で開催された「蕗参人展」のメンバー、その縁で今回の催しとなった。

  

よく晴れた3月15日(金)初日午後に会場を覗いた。まずグループ展が行われた「TE HANDEL home&gallery」は、新しくなる東京の帝国ホテルを設計した気鋭の建築家/田根剛さんによって約10年前に建てられた環境と彩光が考えられた建築物。それ自体が作品と言え、レモンが実る戸外から一歩中に入ると大きな窓からの光と奥行きの深さからギャラリーというより、小さなミュージアムの様な印象を受け、作品を観る以前に不思議な高揚感を覚えた。

  

グループ展会場はホッとした空間を感じさせる1階と2階、そして庭にも彫刻作品が置かれていた。展示された作品は平面立体が良い具合に混在。住谷重光作「こゆるぎ風景」4枚組、住谷美知江作「ポケット」、吉村サカオ作「光る舟」、吉村貴子作「うたかた」、齊藤寛之作「Rocking Komainu 阿吽」等100点を超え、個性豊かな作品一つ一つが来場者の視線を集めていた。

  
 
  

明るい湘南の光に包まれた素敵な建物で、5名それぞれが光を放つグループ展を観たのは初めて。「ひかりばこ」展は、終わったばかりなのに次の光が恋しくなった。

  
 
 
 
 
by Sekikobo
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